初の単行本は「カセットJune3 そして春風にささやいて」(書籍扱い)1989/12サン出版より出版。タクミくんシリーズは、ボーイズラブジャンルの最長期連載シリーズであり、その初登場第一作目はサン出版(マガジン・マガジン)の小説誌「小説JUNE」1984.12 10号に掲載の「季節はずれのカイダン」。登場人物のほぼ全員がホモ、複数のカップルが同時成立などの要素は、今でこそボーイズラブ(特に学園もの)では当たり前だが、連載開始当時は、同性愛そのものは表に出さず、神話や因習、両性具有などの要素を絡めるといったタイプの作品が多かったため非常に斬新なものであった。代表作のタクミくんシリーズをはじめとする作者の作品は元祖BLとして長年多くのファンに親しまれると共に、2007年には実写映画化、それに伴い角川書店の「発見。夏の100冊」に「そして春風にささやいて」が選出されるなどしており、その人気は更なる広がりをみせている。