高校生の高杉友也は、過失とはいえ実の兄が事故死した現場にいた同級生の栗原珠恵を憎んでいた。それまではマドンナ的存在であった珠恵も、事故以来、心に深い傷を負っていた。そんな中、郷里出身のオリンピックランナー・由利洋介の帰郷による校内マラソン大会が行われることとなり、友也は珠恵とマラソンで争っているうちに、別の感情が芽生え始めていることに気付くのであった。